来週6月9日(月)から14日(土)の日程で中国・北京にて、Beijing 2025 World Boccia Cupの競技が行われます。
先月タイ・パタヤで開催されたWorld Boccia Asia-Oceania Championships 2025(AO選手権)では全クラスで表彰台(金メダル2つ、銅メダル3つを獲得)に乗る快挙を達成した火ノ玉JAPAN。AO選手権に出場した10選手(+RO2名)のうち、9選手が今回のワールドカップ北京大会にも出場します。今年度から火ノ玉JAPANでは、大会ごとにキャプテンを決める方針をとっていて、今大会はBC3男子の有田正行選手がキャプテンを務めます。
5月に実施した合宿時に選手間で検討し、今大会のキャプテンには有田選手が立候補。他クラスからも推薦があり、決定しました。有田選手は『世界で戦える力のあるアスリートになること、そうあり続けること』をモットーにしており、チーム最年長でもあり、またAO選手権では見事BC3ペア戦で金メダルも獲得し、今大会ではチームキャプテンとして火ノ玉JAPANを牽引することが期待されます。
また、副キャプテンにはBC1男子・中村拓海選手、BC4男子・江崎駿選手、そしてBC3男子で髙橋和樹選手のROを務める星豊選手の3名が務めます。
連戦となりますがAO選手権に続き今大会も3年後に行われるロサンゼルス2028(LA28)パラリンピック競技大会に向けて重要な大会となります。
ワールドカップの位置付けとは?
先月行われたAO選手権とパラリンピックに向けた道のりについては、「<徹底解説!>アジア・オセアニア選手権とLA28への道」の中で先日詳しくご紹介しました。では、World Boccia Cup(ワールドカップ)はどのような大会なのでしょうか?
ボッチャの国際統括団体であるWorld Bocciaは、ワールドカップを以下のように説明しています。
World Boccia Cup
World Boccia Cup events take place in each year of the quadrennial. There will be a minimum of 4 events per year with no restrictions on which region they must be held in although World Boccia will aim to hold an event in America, Asia & Oceania, and Europe. There is no restriction on which region a member must compete in. Entry to the events is prioritised based on world ranking position.
ボッチャワールドカップ<参考和訳>
ボッチャワールドカップの大会は、4年周期中毎年開催されます。年間で最低4つの大会が行われ、開催地域に制限はありませんが、ワールドボッチャはアメリカ、アジア&オセアニア、ヨーロッパそれぞれの地域で1大会の開催を目指します。参加地域に関して、各国の加盟団体には制限はありません。大会への出場は、世界ランキングの順位に基づいて優先されます。
火ノ玉JAPANにとって、地理的に近いアジア圏での開催となる今大会は貴重なポイント獲得のチャンスでもあります。今大会にはアジアを中心に17ヶ国から79名の選手がエントリーしています。
ワールドカップで獲得できるランキングポイントは?
さて、来年韓国で行われる世界選手権そして2028年のロサンゼルスパラリンピックに向けて、着実に世界ランキングを上ていくことが重要です。その世界ランキングの計算方式は「Competition and Ranking Manual」の中で示されています。AO選手権の記事でも説明しましたがおさらいしましょう。
まず大会で獲得できるポイントは「大会出場」によるポイントと「勝利」によって得られるポイントに分類されます。「勝利」によるポイントは「予選ラウンド」から「決勝」までそれぞれ獲得できるポイントが異なり、以下の通りとなります。
出典:World Boccia Competition and Ranking Manual
また、大会ランクによる係数も異なります。その係数は以下のように示されています。
出典:World Boccia Competition and Ranking Manual
つまり、最高ランクの世界選手権やパラリンピックで獲得したポイントは4倍となり、大会終了翌日から1年間有効。1年が経過するとそのポイントの係数は少し減少し2.5倍換算となり、2年後に同等の大会が開催された時点で失効するということになります。同じく2番目に高いランクに位置付けられる地域選手権やWorld Boccia Cupなどは大会終了翌日から1年間獲得ポイントの2.5倍、翌年は1.5倍でポイント換算され、更に下位ランクのWorld Boccia Challengerではそれぞれ1年目が1倍、2年目が0.75倍で換算される形になります。
したがって、より高いランクの大会で勝利を重ねることが世界ランキングアップのカギとなるので、ポイント係数が2.5倍(1年目)、1.5倍(2年目)となるワールドカップは先日のAO選手権に続き、貴重なポイント獲得機会となるのです。
さぁ、みんなで火ノ玉JAPANを応援しよう!
ということで、AO選手権に続き、火ノ玉JAPANにとって重要な戦いが続きます!
さぁ、みんなで火ノ玉JAPANを応援しよう!
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